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蔵骨器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(骨蔵器から転送)

蔵骨器(ぞうこつき)または骨蔵器(こつぞうき)とは、簡単に言えば骨壺のことであるが、主として考古学で、火葬や洗骨葬の遺灰や遺骨を納めた容器のことをいう語である[1]。インドや中国でみられる仏舎利容器は、その一種である。

概要

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日本列島

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日本列島において、蔵骨器といった場合、通常飛鳥時代以降のものを総称しているが、洗骨した骨を納める容器も蔵骨器に含まれるので、火葬骨を納めた器に限定して言う場合「火葬蔵骨器」としたほうが良いとされる[1]。

また飛鳥時代以前の、縄文時代晩期終末から弥生時代中期の東日本地域において隆盛する、再葬墓と呼ばれる葬制で見られる土偶形容器[2]や人面付土器(および人面を持たないが、人面付土器と共に再葬に使用された壺形土器)[3]についても、蔵骨器の1種と見なされることがある。

器形としては、飛鳥~平安時代に蓋付きの球形の壺ないし短頸壺(たんけいこ)の器形をした須恵器や灰釉陶器などが用いられた。銅製の櫃形容器のものもあり、壺形に限定しないため「骨壺」より用語の範囲が広い[1]。

中世になると「桶」とよばれ[1]、各地方の在地で生産されている瓦質、軟質などと呼ばれる土器のほかに常滑焼の甕や壺、そして瀬戸焼の瓶子が用いられ、しばしば常滑焼や在地産の瓦質、軟質の捏鉢(こねばち)が蓋の代わりに使用された。

日本列島以外

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ヨーロッパや西アフリカなどでは、「Urn」と呼ばれる火葬骨収納用の甕が知られる。青銅器時代以降、エトルリアやローマの遺跡からしばしば蔵骨器が出土する。また、中央アジアでは、ゾロアスター教徒のオッスアリと呼ばれる箱型で霊廟や神輿の形をした石製の遺骨収納容器が有名であるがこれも蔵骨器の一種といえる。

ギャラリー

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脚注

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  1. 1 2 3 4 斎藤 2004b, p. 260.
  2. ↑ 斎藤 2004c, p. 323.
  3. ↑ 斎藤 2004a, p. 225.

参考文献

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  • 水野清一、小林行雄 編『図解考古学辞典』創元新社、1959年6月。ISBN 448800315X。 
  • 平凡社 編『世界考古学事典(上)』平凡社、1979年2月。ISBN 4582120008。 
  • 斎藤, 忠「人面付土器」『日本考古学用語辞典(改訂新版)』学生社、2004年9月30日、225頁。ISBN 4311750331。 
  • 斎藤, 忠「蔵骨器」『日本考古学用語辞典(改訂新版)』学生社、2004年9月30日、260頁。ISBN 4311750331。 
  • 斎藤, 忠「土偶形容器」『日本考古学用語辞典(改訂新版)』学生社、2004年9月30日、323頁。ISBN 4311750331。 

関連項目

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